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シナリオ本編

◆導入

海外へ出張および研修に出てから2年間連絡が途絶えていたNPCから久しぶりに連絡が来ます。

久々に帰国するついでに近所でグランドオープンされる水族館に遊びに行かないかというお誘いです。

探索者はNPCと新しくグランドオープンされた水族館へと足を運びました。

その水族館のなかでも人気の海洋動物はジンベエザメのセトくんです。他にも透明のアーチをくぐり自分も海にいるかのように味わえるマリンアーチやナマコやヒトデ、ドクターフィッシュとのふれあいの場、正午からのイルカショーなどさまざまなアトラクションやショーがあります。

今は正午少し前。探索者は何をしますか?

◆世界の不思議な動物展

時間を忘れて遊んだ探索者たちは水族館の中を回っているうちに『世界の不思議な動物展』というコーナーで目が留まる。そこ人でにぎわっている水族館とは思えないほど人の入りが悪い。そのコーナーを見ていると係員に話しかけらる。

「世界にいる不思議な生態系をもった海の動物たちを展示しているんですよ。暗闇のなか輝く魚の美しさは必見ものです!よければ見ていきませんか?」

どうやら深海魚をメインに世界中の海に棲息する魚を展示しているようだ。(探索者が乗り気でない場合は一緒に行動しているNPCが誘う)そのコーナーへ入っていくと係員が「いってらっしゃい!」と見送るだろう。

 入らなかった場合はBADEND1

導入

◆ルルイエB2F(水中)

【2周目をプレイする場合は青色の文字情報を除いてください。】

そのコーナーに入ると、入り口の大きさには見合わない大きな水槽が眼前に広がる。

床や壁は石材で囲まれており、ほの暗い空間のなか、水槽からわずかに照らされる弱々しい光を反射するように石材が青緑色に輝いているようにあなたは感じるだろう。この部屋には上へと昇る階段と下へと降りる階段がある。

また壁際にInfomationと書かれた掲示板が立てかけられている。明らかに先ほどまで居た水族館とは違う地図である。

NPCは水槽を注視している。

ルルイエB2F
目星

入口がなくなり、代わりにメモが落ちている。

メモは水に浸したかのようにふやけている。

「かえりたいのならばこころを殺せ」

聞き耳

上に昇る階段からは微かに音楽が聞こえる。

下へと降りる階段からはなにも聞こえない。

人の気配はないようだ。

水槽

〈生物学〉

太平洋沖に棲息している海洋動物のようだ。

〈博物学〉

建材が人間の作り出せるものとは思えない。

建築方法もこれまでに見たことがない

手法である。

◆ルルイエB3F(空気がある部屋)

上階より少し薄暗く、巨大な水槽は下階からは見えないようだ。

しかし、そんなことがどうでもよくなるほど衝撃的な光景が目の前にあった。

通路を挟むように11人の人間が老若男女問わず、裸にされて磔にされていた。

(POW判定)

成功 凄惨な光景を見たことによるSANチェック(1/1d4)

失敗 凄惨な光景を見たことによるSANチェック(0/1)

※技能を振らずに生死確認することが可能。誰一人として生きている者はいない。

ルルイエB3F

SANチェックのブラフで2回ダイスを振る

NPCは顔を真っ青にして、

磔の人たちの元へと駆け寄る。

医学ロールのブラフで1度ダイスを振る

探索者が2回ロール終えたら、

顔面蒼白で探索者の元に戻る。

口ごもりながら、

全員が死んでいることを伝える。

NPCが情報を隠しているように振舞う

NPCから情報を聞き出すときは

〈説得〉またはRPを要求。

「遺体の切り傷が塞がった上から切られおそらく拷問を受けていた」

という情報を開示する。

NPCの行動 STEP1

NPCの行動 STEP2

NPCの行動 STEP3

目星▶部屋

石材が青緑色に発光している。

廊下のつきあたりに

階下へと伸びる階段がある。

目星▶磔

掌を板に打ちつけられ、

手の甲に杭を打たれている。

さらに腕や足は錆びた鎖で

ぐるぐるとまかれている。

廊下を挟むように

11人が磔にされている。

1つだけ無人の磔の板があり、『Traitor(裏切り者)』

と板に彫られている。

さらに目星

磔の板の先、

手が括り付けられる位置に

血でかすれて見えにくいが、

「(探索者の名前)」

と読みとることができる。

(漢字ではなくカタカナである)

〈医学〉〈精神分析〉

 相当恐慌状態に陥っているのか、何度も何度も、

繰り返し刻まれている。

〈アイデア/2〉 

見覚えのあるその文字。

あなたはその書き方やクセから

NPCが書いたものである

と確信する。

磔にされた人間

〈医学〉

切り傷が体のあらゆる部位に

生々しくついている。

古い切り傷の上から

肉を抉られるような形で

裂傷が走っている。

どの人物も苦悶の表情を浮かべ、

拷問をうけていたのではないか

と推測できる。

​彫られた文字

◆ルルイエB4F(水中)

上階よりずいぶん暗い。

長廊下の奥におそらく木製の重厚な両開きの黒い扉が佇んでいる。

〈目星〉

うす暗くてわかりにくいが、何かゆらゆらと漂っている。

よくよく見るとそれはメモだ。

『君が願うならば自らパンドラの黒箱を開けるといい』

●パンドラについて

〈オカルト〉〈知識/2〉

パンドラという女が箱を開けたことで災いを地にもたらす。

しかし、それに気づいたパンドラが慌てて箱を閉めたことで箱の中には「Hope」だけが残ったという神話がある。

〈聞き耳〉

扉の向こうから何かの音が微かに響いて聞こえる。

◆儀式の間(水中/祭壇のみ空気がある)

扉を開けた先。

部屋は広大だが光源と思しき電灯はどこにもない。

それにも関わらず、ソレが見えるのだ。

あなたの目に飛び込んできたのは巨像だ。

蛸のような頭にゴムのようなうろこで覆われた体、足の先にはするどいかぎ爪を持っているソレ。

高さは何百m…いや、何kmかもしれない、山のようなそれは目を閉じてそこに佇んでいた。

(POW×3判定)

成功 SANチェック(1d3/1d20)

失敗 SANチェック(0/1)

 

この大広間にはぐるりと錆びれた甲冑が囲んでいる。

そして、赤絨毯が中央の像まで敷かれており、その赤絨毯の終着点。2周目の場合、2周目の項目へ。

そこは周りの石材とは異なる白い陶磁器で出来た祭壇が置かれている。

その祭壇の上に、血まみれの人間を見つける。

今この場で〈目星〉をしても特になにもわからない。さて、近づきますか?

▽近づいた場合

祭壇の上で、浅く息を繰り返している人間。

台は十字架のようになっており、両腕は十字に広げられ頂点で杭を打ち込まれている。

さらには腕を錆びた鎖でグルグルに台と固定されている。

腹はやせ細った身体に似合わず膨れており、まるで妊婦のようだと思うだろう。

そして、胸から腹にかけてかぎ爪の痕が生々しく残っている。

現実ではまず見ることのないような傷。

何よりも現実離れしていたのは、その人間の顔だった。

その人間は今、まさに、隣にいる『NPC』と全く同じ顔をしているのだ。

SANチェック(1/1d3)

祭壇の上の相手は探索者と目が合うと、目を見開く。そして、直後涙を浮かべて掠れた声で何かを呟く。

祭壇のNPCは力を振り絞ってあなたに【神の薬】が腹にあることを伝えるだろう。

この部屋の周囲には剣や槍などさまざまな武器を携えた甲冑がよりどりみどりである。

ゆえに、そこから引き抜きNPCの腹を切開することが可能である。

また、それ以上祭壇の上のNPCから情報を聞こうとしても息が詰まるのか、はたまた意識を浮上させているので精一杯なのか声を出すことがままならない。

探索者と会話が終わる、もしくは、死んだ場合、直前に微かに吐息をもらす。

探索者の手によって、祭壇に横たわるNPCは深く安らかな眠りへと落ちていくだろう。

 

ルルイエB4F

目星

腹にかぎ爪の傷の中に紛れるように縫合痕がある。

触れるとそこだけ人間の肌の弾力をしておらず、硬い何かが入っているように感じる。

 

〈医学〉の心得なく切開する場合は1d6のダメージ。

〈医学〉の心得がある場合は1d3のダメージ。

それぞれダメージ後に【神の薬】を抜き取ることができる。

本シナリオでは技能値が50以上所有している場合、心得があるものとする。

医学 精神分析/2

目に見える傷だけではなく、

拷問まがいの性行為を受けている。

精神的に追いつめられていること

がわかる。残りHP3。

小さな銀の缶

腹部からでてくるのは、

手のひらに収まるほどの

小さな銀色の缶。

中を開けると

軟膏のような

白く透き通った

ペースト状のものが入っている。

(KP情報)

わずかでも体内に摂取すると、

深きものの覚醒が鎮まり

人間になることができる。

摂取以降、

(POW判定)は自動成功する。

祭壇のNPC

祭壇上からNPCを解き放つと、

空気の泡を吐く。

空気のある場所まで

避難しなければ、

窒息死するだろう。

(窒息CON×6ロールから開始)

​(KP情報)

祭壇のNPCが死んだ後、

隣にいるニャルラトホテプが

治癒の魔術で

生き長らえさせてくれています。

ただ、仮死状態にされているので

生死判定を探索者はできません。

また、伝えないでください。

NPCのHPは半分まで回復していていいです。

◆ルルイエB1F(水中)

階下よりも少し明るく感じる。

長廊下が続き、突き当りには「KEEPOUT」と書かれた看板で雑に封鎖されている。

巨大な水槽が階下から続いていることがわかる。

廊下をまたいで巨大水槽の反対側には扉がひとつ。

そこには「地下書庫」と書かれている。

 

◆地下書庫(空気がある部屋)

光がないのにも関わらず、ぼんやりと石材が淡い光を帯びている。

本棚がいくつも並べられ、奥に引き出しがついた机と椅子が置いてある。

本棚には見たことのないような文字で書かれた本が多くある。

一部の本棚には自分でも読めそうなものもいくつか存在している。

探索者の母国語で読める書籍はファイリングの棚のみある。

ルルイエB1F

目星▶​机

机の上に本が開きっぱなしの状態で置かれている。

本のタイトルは

「善悪の彼岸/フリードリヒ・ニーチェ」

そのページの

「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくお前を見返すのだ」

という言葉がやけに自分の胸に引っかかる。

 

NPCはこれを見つけることはできない。

目星▶​引出し

『実験ファイル』

と書かれた書類がいくつか出てくる。

1つの実験論文につき1時間消費。

 

要約すると、

01

『我々へと覚醒しだした者は空気と水中の区別・夢現の分別がついていないことが明らかになった。』

02

『我々へと覚醒するのには段階があり、

初期症状は頭痛・吐き気。

第二次症状は体に激痛が走る。

第三次症状は頭に靄がかかり思考能力が低下する。

第四次症状は幻覚が見える。

最終症状は身も心も同胞となる。』

目星▶​本棚

書物が置いてある棚と

ファイリングされている棚で

わかれている。

(探索者の母国語)でも読めるのは

ファイリングされている棚にあることがわかる。

ファイリングされた書類の中身を見ると、

世界各国で起きた事故・事件の

新聞の切り抜きが多く散見する。

70年以上前の記事から

つい最近の事故・事件などさまざまなものがある。

BADEND2

図書館▶ファイリング

遡る期間指定がない場合は成功失敗問わず4時間経過する。

目安:「1年前の記事をすべて検める場合の経過は1時間くらい」

1年前の記事と指定した場合は、時間をあまり消費せず、〈図書館〉も振らずに以下の内容がわかる。

1年前に太平洋沖で起きた飛行機事故の記事が目に留まる。

普通飛行機事故といえば、大きな見出しになるものだがこの事故は旅客機ではなく個人チャーター機だったため、そこまで大きな見出しにはなっていなかったようだ。死者は4名でうち1名行方不明。行方不明者は(探索者と同じ出身地)人であり、死体は見つからなかったものの生存は絶望的である。普通、死者3名・行方不明者1名という書き方をされるがこの記事では行方不明者を死亡扱いにしている。

 

 

さらに、そのファイルとは別に人名が書かれたリストを見つけることができる。

あらゆる言語で名前らしきものが書かれており、その名前の隣にはチェックボックスがついている。

そのリストの中にNPCの名前が書かれており、チェックボックスにチェックが入っている。

NPCの名前が書かれている前後は英語圏の人なのか英語で書かれている。

2つ以上の記事を見ると〈アイデア〉

記事の内容が海難事故を中心にテロなどの事件もスクラップされている。

NPCがこのファイリングの棚を探してもなにも見つけることはできない。

図書館▶文献

人生で触れたことのない滑りの装丁をした茶色い本を見つける。

タイトルは「CTHAAT AQUADINGEN」(ラテン語版CoCp106)と書かれている。

〈医学〉または〈EDU×3〉で人間の皮膚の装丁とわかる。

技能に成功すると(POW判定)

成功 素材が人間の皮膚でできているという気持ち悪さに本を落としてしまう(0/1)

失敗 特に何も起きない

 

本の中には挿絵がついており、魚の頭をした人間やタコのような頭に蝙蝠のような翼を持った見たこともない醜悪でおぞましい姿を見てしまう。

呪文の他に「クトゥルフは暗黒都市ルルイエに棲んでおり、ルルイエが波の上に浮上した時、教団の者はそこへ行って巨大な黒いドアを開けなければならない。ドアの向こうではクトゥルフが夢を見ている。ドアが開けられると目を覚まし、教徒たちと共に傍若無人に世界中を浮かれ歩くために立ち上がる。」と書かれている。

本を読んでしまうと(POW判定)

成功 1D8/2D8 クトゥルフ神話技能+13%

失敗 1/1D3 クトゥルフ神話技能+13%

挿し絵だけを見る場合(POW判定)

成功 1D3/2D3

失敗 特になし

呪文一つにつき一ヶ月研究に専念すれば、呪文を取得できる

◆ルルイエ1F(空気がある部屋)

階下に比べれば相当明るい。

天井を仰げば、ガラス張りなのかゆらゆらと光が揺れていることがわかる。

長廊下は奥へと続く。

突きあたりには金属製の扉。

巨大な水槽は下から続いており、廊下をまたいだ水槽の反対側には豪奢な両開きの扉がある。

どこから聞こえているのかはわからないが重低音のクラシック音楽が聞こえてくる。

(KP情報)

一度どちらかの扉に入ると後戻りできなくなる。

扉に入って、また出るとそこは稲荷狐の千本鳥居になぜかあなたは立っている。

※なんのフラグも立てずに、部屋に入ろうとしていれば、再三NPCから忠告する。

〈目星〉

体になにかはりつく感覚がある。

見れば、メモが腕に張りついている。

メモはふやけているが、辛うじて文字は読める。

『へやにはいればかえることはできない』

三枚のメモをすべて回収した場合

〈アイデア〉 一番初めに来たときに手に入れたメモと材質紙質が同じだということがわかる。

〈聞き耳〉

▽豪奢な扉 荘厳な重低音のクラシックが五臓六腑に響き渡る。中に人がいるのか、大勢の声、いや歌声が聞こえる。

▽金属製の扉 何かが擦れるような音がかすかに聞こえる。

 

◆社の倉庫

鉄門扉の先。

扉を開けると空気ががらりと変わる。

頬を撫でる緑薫る風。

その部屋、いや倉庫には黄色、赤色、緑のさまざまな葉が、窓の隙間からするりと侵入しては、カサリカサリと音をたてて床に重なる。

まるで、先ほどまで居た場所こそが、夢の中だったかのように感じることだろう。

〈目星〉 目の前に横に長い台座があり、般若の面・狐面が置いてある。

儀式の間でNPCに出会ってない場合

「君はどこに帰りたい?」

後ろから声をかけられる。

先ほどまで確かにNPCがそこにいたのにいつの間に現れたのか、宮司の姿をした高身長の見目麗しい男がそこにいた。

ルルイエ1F

「元の場所・NPCの元へと帰る」と返事する。

 

 「ならば還るといい。この門から出ていきなさい」

門を出ると、エンディング「BADEND2」に続く。

BADEND

水族館など場所を指定する。

「今更、戻るのかい?くくく、戻るといい。

その扉から出ていきなさい。」

  扉を開けると指定された場所につき、

エンディング「BADEND」に続く。

儀式の間でかけがえのない人と会った場合

「やぁ、生きるか死ぬか決めたかい?」

後ろから声をかけられる。

先ほどまで確かにNPCがそこにいたのにいつの間に現れたのか、宮司の姿をした高身長の見目麗しい男がそこにいた。

BADEND2

怪物になると答えた場合

(例)秘薬を飲んでいない状態で

「生きたい」と返事をする。

「そうまでして生を望むか!ははは!良いだろう!般若の面を被って、この門を潜るがいい」門を出ると、

エンディング「BADEND2」へ続く。

人間でありたいと答えた場合

(例)秘薬を飲んでいる状態で

「生きたい」と返事する。

「人間のままでいたいならば、アレとの約束外だが、面白いものも見せてもらったからなぁ」

そういうや否や、宮司の左手が跳ねる。

戦闘開始(ニャルラトホテプ戦)

戦闘後、NOMALENDへと続く。

「全てを救えと、お前は言うのか!これだから人間っていう生き物は傲慢で奥深い!私がそんな偽善活動をするとでも?」

「アレは選んだぞ?自由の剥奪と苦痛を代償に、お前の人間としての生を!」

「くくく、さぁ、坊や。どれかを捨てなさい。人間としての死か怪物としての生か。それかNPCの死を」

 

 それでも、頑なに意思を曲げなければ、笑いを殺しながら宮司は言う。

 

「ならば、お前を試そう。その狐面を被ってこの門の先千本鳥居のその先へと行くがいい。」

NOMALEND

NPCと共に生きたいと望んだ場合

(KP情報1)

薬を飲んでいない場合は怪物として 薬を飲んでいる場合は人間として

探索者が「生きたい!」といっても薬を飲んでいるか、飲んでいないかで怪物としてか、人間としてかは変化する。

(KP情報2)

般若の面を持って外に出る場合は強制的にルルイエに戻されます。

狐面を持って外に出る場合は千本鳥居が現れます。

◆千本鳥居

狐面を持つ・被るなど所持している場合に現れるエリア。

辺り一面が、もみじの洪水が起きており、天からははらり、はらりと赤や黄・橙さまざまな色が地に色彩をつけていく。

千本鳥居のその先に、豪奢な扉を見つけることができるだろう。

それは紛れもなく、この空間に来る前の青緑色の世界、最上階で見た両開きの扉でした。→西洋舞踏会場へ

宮司に「千本鳥居」へ促されていないのにDEX対抗で切り抜け走りつくと→NOMALEND3

◆西洋舞踏会場

豪奢な扉を開いたその先。

舞踏会場のような大きな広間が広がる。

中央にはV字にならんだ石像が9つ聳えている。

V字のなかには狐面を被った8人の人間が音楽にあわせて優美に踊り明かしている。

「贄を捧げよ。我らが神に贄を捧げよ。」

重低音の声が重なる。

大広間の真ん中を囲うように黄色いローブに包まれた何か達は歌う。

 

 

狐面を被って入った場合、幸か不幸か、それらは探索者にまだ気がついていないようだ。

狐面を被らない場合、それらの一部が探索者に気がつき、ニタリと笑った。顔の表情は狐面が邪魔してなにも見えないのに、確かに笑ったのだ。(POW判定)

成功 SANチェック(1/1d6)

失敗 特になし

黄色のローブ――ビヤーキー1D10+20体との戦闘開始

千本鳥居から宮司に試されて訪れた場合、

〈目星〉 

壇上には狐面を被った黄色いローブをつけ、触手のようなそれが袖から何本も覗いている。

(POW判定)

成功 SANチェック 黄衣の王(に扮したニャルラトホテプ)(1d3/1d10)

失敗 SANチェック(0/1)

その触手は裸体の血塗れとなった人間――NPCが掲げられている

 

一目散に扉から外へと逃げる 深きものEND(BADEND)へ

ビヤーキーと戦闘      人間として死ぬEND(NOMALEND)へ

 

 

探索者が部屋に入って10ラウンドまで行動をしない場合

5ラウンド目で天井が自動で開き、夜空が覗く。

〈天文学〉に成功すれば赤い星が禍々しく輝いている。

10ラウンドでハスターが降臨する。

(POW×3判定)

成功 SANチェック(1d10/1d100)

失敗 SANチェック(1d3/2d5)

 

 

壇上に上がり、NPCを助ける。

壇上までは〈忍び歩き〉を使う場合、1D3ラウンドで到着。使わない場合は5ラウンド消費する。

会場の重低音は重なり響き、轟音の歌となる。

轟音のなか、あなたは確かに目の前の黄色いローブの仮面の声が聞こえる。

「覚悟はできているな?」

呪文を唱える1ラウンド

詠唱が終わると共に貴方の視界は暗転する。 HAPPYEND(条件分岐)・GOODEND


◆SAN値回復

クトゥルフを見た場合 1D10
「CTHAAT AQUADINGEN」を読んだ場合(挿絵含め) 1D3

自分がバケモノとしてでも生還した場合 1D3
「かけがえのない人」が生還した場合 1D5
→自分も「かけがえのない人」も生還した場合は上二つは振らずに、2D5の回復

ハスター召喚した場合 1D10
ニャルラトホテプと戦闘した場合 1D5
アザトースに出会ってしまった場合 1D10

SAN値回復
2周目

2周目導入

――。

――冷たい。

――くらい。

 

『一度だけ、お前に選択権をやろう』

 

静かに自分は眠っている。

何もない虚無に聞き覚えのある誰かが囁きかける。

何処で聞いたのか、なんてもう覚えてもいないけれど。

 

『お前を想う人間のために、世界を敵に回せるか――?』

 

暗闇の問いに、死んだ心がぴくりと動く。

『どんなものを敵に回してでも、お前はあの人間のために尽くすことができるか―?』

死んでいた心から血がだくだくと流れる。腕が、手が、脚が、首が、胴が、動く。

『さぁ、目覚めるといい』

誰かの声は脳裏へとすぅと溶け込み、世界がぐるぐるぐるぐると撹拌されていった。

2周目事前準備

シナリオ背景

この世界は、以前の世界が終焉を迎えたあとの世界。

アザトースが目を覚まし、混沌へと導き、改めて新しい生命体が生まれた世界。

この世界でも1周目と同様のことが起こります。

が、違うのは2周目の世界で生きる探索者には人としての心を残していたのです。

 

人の心を持ったカイブツは同胞に頼み、NPCを必ずクトゥルフの崇拝者となるように洗脳するという条件と引き換えにNPCを自分の庇護下に入れます。

NPCはそのカイブツが自分の大切な人だと気がついた時にあまりのショックに気絶し、延々と眠ってしまいました。

カイブツは困ったものの、NPCの体を労りずっと海の底で大切な人が目を覚ますのを待っているのでした。

・クリア報酬のSAN回復をしてください。

・1周目で手に入れた情報だけ全部引き継いでください。

・入手したモノは引き継げません。1周目セッションで事前申請した持ち物は持っていけます。

・技能振り分けできますが、かなり特殊です。今現在のSAN値を1、犠牲にしていくごとに好きな技能に犠牲にしたSAN値の分だけ振り分け可。

・ニャルラトホテプはこれ以上手伝ってくれません。

・POW判定が厳しくなり、5回以上の失敗から3回以上の失敗に変わります。

2周目を迎える前にPLに伝えられる情報

・探索者の生い立ち

・ウタカタのシナリオ背景(ニャルラトホテプが手引きしたことは伏せる)

・2周目のシナリオには場合によっては戦闘が起きること

2周目の始まりはルルイエB2Fからです。
基本的に変更点はないが、1周目の落ちていた三枚のメモはどこにもない。
また、儀式の間には変更点がある。

●ルルイエB4F 儀式の間

そして、赤絨毯のその先に、不動の小さな山が佇んでいます。
近づきますか?

<忍び歩き>をした場合は相手は気がつかないまま、自動成功で攻撃が可能。
<忍び歩き>をしない場合は、その小さな山は振り返ります。
それは<魚の頭>をしているにも関わらず、体は人間でした。
まるで無理矢理合成したかのような冗談みたいな光景。
しかし、あなたは理解している。
これが現実なのだと。

(POW判定)
成功 0/1d6
失敗 特になし

強制<アイデア>
成功した場合、何かの冗談かと思うが貴方は確信してしまう。
目の前にいるそれが自分自身であるということを。
深きものはその事実に気がついているのか気がついてないのか貴方に攻撃します。

深きものの背後にはNPCが眠っている。(描写の詳細は同上
しかし、何をしても目覚める気配はない。
NPCの腹を触れば、そこには人間の肌の弾力とは違う感触がある。

宮司

参考はセトの人型MM P.212


STR29 CON50 SIZ18 DEX21 APP21 INT26 POW75 移動10 耐久力35
db+2D6


手 90%/1D6+db
噛みつき 75%/2D6

1ラウンドで2回攻撃可能。
STR5D6 CON3D6 SIZ5D6 INT3D6 POW3D6 DEX3D6+3

移動5/飛行20 耐久力14~15
平均db+1D6

 

かぎ爪 35%/1D6+db
噛みつき 35%/1D6+吸血

ラウンドごとに1D6のSTRを吸う


装甲:2ポイント

​MM P.97

STR25 CON106 SIZ14 INT50 POW35 DEX27 耐久力60 db+1D6

MM P.239

基本探索者と同じだが、INTとAPPは半分にする。
その代わり、STRとCONにINTとAPPで削った値をプラスして振り分ける。
またかぎ爪の攻撃と、<水泳>99の技能を入手する。
水中内においてはDEXにプラス3の補整をつけて行動できる。
陸上の場合は同値になる。

敵ステータス

ビヤーキー

​黄衣の王

2周目深きもの

ウタカタ

◆本シナリオについて

◆推奨探索者

KP情報

◆NPCについて​

◆ファンブル処理

​◆特殊ルール

背景

◆探索者の生い立ち

​◆NPCの生い立ち

​◆事件の発端

エンディング

◆HAPPYEND

◆GOODEND

​◆NOMALEND

◆BADEND

エンディング
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